CASE FILE No.06 ── 事業用カード
事業用クレジットカードは「会社員のうちに」作る話
── 審査に通りやすいのは、会社員でいる今日まで。
- 「個人カードで経費を払っちゃだめなの?」
- 「開業したてでも審査に通る?」
- 「ビジネスカードって年会費が高いんでしょ?」
カードも口座と同じで、分ける理由は帳簿です。 ただしカードだけは、「いつ作るか」で条件が変わる期限つきの話でした。
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退職前・開業前の「会社員」のうちに作るのが定石。 開業直後は収入実績ゼロの自営業者として審査されます。
なぜ「会社員のうち」なのか
カードの審査は申込時点の属性で見られます。会社員には安定収入があります。 開業直後の個人事業主は、事業の実績をまだ数字で示せません。
だから、会社を辞めて開業する予定なら、在職中に作っておくのが定石とされています。 これは裏技ではなく、申込時点の事実をそのまま書いて申し込むだけです。
個人カードと何が違うのか
| 観点 | 個人カードで経費も払う | 事業用カードを分ける |
|---|---|---|
| 帳簿づけ | 明細から事業分を1件ずつ選り分ける | 明細ぜんぶが経費候補 |
| 会計ソフト連携 | 私用明細も流れ込む | 事業分だけが流れ込む |
| 経費の説明 | 混在の説明がややこしい | カード単位で説明できる |
| 年会費 | 0円のカードも多い | 無料〜数万円まで幅がある |
法律上、個人カードで経費を払うこと自体は問題ありません。 問題はあとで仕分ける未来の自分の工数です。
開業後に申し込む場合の現実解
在職中に作りそびれた場合の選択肢も並べておきます。
- 個人事業主・フリーランス向けを明示したビジネスカードに申し込む(開業直後でも申し込めることを掲げるカードがある。限度額は低めから)
- 個人カードを1枚、事業専用に割り当てる(審査不要で今日からできる。帳簿の目的は果たせる)
- 銀行のデビットカードを事業口座に付ける(審査なし・口座残高の範囲・明細連携も可能)
「ビジネスカードでなければ経費にできない」わけではありません。 帳簿の本質は事業の支出が1か所に揃っていることです。
申込みフォームの書き方でつまずいた点
- 職業欄: 開業後は「個人事業主・自営業」。在職中に申し込むなら現職の会社員として書く(事実のまま)
- 年収欄: 開業直後は前年の給与収入を書ける場合と、事業の見込み額を書く場合がある。フォームの説明書きに従う
- 屋号欄: 個人向けカードにはそもそもない。ビジネスカードは屋号+本名で作れるものがある
限度額との付き合い方
開業直後のビジネスカードは限度額が低めに出がちです(数十万円程度から)。 広告費や仕入で月の決済額が大きい事業は、限度額が事業のボトルネックになり得ます。 利用実績を積んでから増枠を申請するのが正攻法です。急ぎの大きな支払いは、カードではなく銀行振込で払う前提で考えておいてください。
選ぶときに見た条件
- 年会費と、その年会費で付く機能(明細のCSV/API連携・追加カード)
- 会計ソフトとの連携が公式にサポートされているか
- 引き落とし口座に屋号つき口座を指定できるか
- 限度額(開業直後は低めに出やすい。仕入がある業種は特に確認)
よくある質問
もう退職してしまいました。詰みですか?
詰みではありません。個人事業主でも作れるカードはありますし、 初年度は個人カードを事業専用に1枚割り当てる運用でも帳簿の目的は果たせます。
屋号つき口座から引き落とせますか?
カードと銀行の組み合わせによります。申込前に「引き落とし口座に屋号口座を指定できるか」を確認してください。
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